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後方互換性

    Backwards Compatibility

    2,100 sats

    後方互換性とは、システム更新後も古いバージョンが引き続き利用できることを指します。後方互換性がある場合、更新以前に無効だった動作が有効になることはありますが、有効だった動作が無効になることはありません。後方互換性があることで、システムを更新するか否か、するならいつかをユーザーが自由に選択できます。これはビットコインのようなコンセンサスに基づき稼働する分散型システムにおいて特に重要です。後方互換性を持つ更新は「ソフトフォーク」、後方互換性を持たないアップグレードは「ハードフォーク」と呼ばれます。

    後方互換性のある更新の例としては、LED電球があります。従来のフィラメント電球の改良版であるLED電球は、従来の電球と同じソケット(受け口)に取り付けられます。そのため、家庭の電球をLED電球に更新しても、従来の電球が使えなくなるわけではありません。

    ビットコインの開発者はソフトウェアに変更を加える際、ユーザーに更新を強制しないよう、常に後方互換性の担保に努めます。SegWit導入の際は、「ラップド(ラップされた)」SegWitなるP2SHトランザクションを考案しました。これにより、SegWitに未対応のウォレットからも、SegWitアドレスへの送信を可能とし、後方互換性を確保しました。


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