Orphan Block
2,100 sats
ビットコインブロックチェーンは、通常、約10分間隔で新規ブロックが生成されるよう設計されていますが、時々、2つのブロックがほぼ同時に生成されることがあります。一方のブロックがネットワークを構成するノードの約半数に伝播する間、もう一つのブロックが残りのノードに伝播するケースが考えられます。この場合、どちらのブロックも有効なため、ノードは両方を保持します。その結果、有効なビットコインブロックチェーンが2つ併存することになります。マイナーはどちらか一方のチェーンにブロックを追加していくので、最終的には、一方のチェーンが他方より長くなります。この時点で、全てのノードは長い方を正当なチェーンとみなして残し、短い方のチェーンを破棄します。この破棄されたチェーンに含まれるのが、オーファンブロックです。オーファンブロックは大抵1つですが、理論上、その数に上限はありません。リオルグと呼ばれるチェーン再編成が起きたり、有効な2つのチェーンが同じ長さで併存する期間が長期化すれば、オーファンブロックは増えます。
オーファンブロックを生成したマイナーは、マイニング報酬を失うので大きな経済的損失を被ります。そのため、ノード間のブロック伝播スピードを上げて、オーファンブロックの発生を最小化するのがネットワークの使命です。これがビットコインのブロックサイズに上限が設けられており、上限引き上げが受け入れられない理由の1つです。
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